紅茶とフードのペアリングの考え方
2020.05.02

紅茶とフードのペアリングの3つのパターン
- 引き立てる:フードの味わいを邪魔することなく引き立てる組み合わせ【紅茶<フード】
- 相乗効果:紅茶とフードの共通する風味が同調し味わいを強め合う組み合わせ【紅茶=フード】
- 相互作用:紅茶とフードの異なる風味が影響を及ぼし味わいを広げる組み合わせ【紅茶+フード】
紅茶とフードのペアリングは、「引き立てる」「相乗効果」「相互作用」の3つを基本と考えます。
中でも「相乗効果」「相互作用」が味わいを広げる意味で重要です。
引き立てる
紅茶<フード
フードの味わいを邪魔することなく引き立てる組み合わせ
ベーシックな紅茶が向く。特長のはっきりした紅茶は使いにくい。
ベーシックな紅茶なら、好きな紅茶と好きなフードを合わせやすい。
お菓子やパンなど紅茶と相性のよいものを組わせれば、概ねハズレはない。
例)
洋菓子にディンブラ(ディンブラに洋菓子):バランスがよく主張し過ぎないディンブラはケーキの味を引き立てる。
注意点)
軽すぎる紅茶は味わいを引き立てることがなく一緒に飲むだけになり、ペアリングとは言い難いです。水を飲んでもペアリングとは言えないのと似た感覚です。間違ってはいないけど、よくはないですね。
なお、「口をサッパリさせる」はペアリングとは関係ありません。紅茶が油分を流し口がスッキリし食が進むというのは正しい考えですが、ペアリングとは違います。
相乗効果
紅茶=フード
紅茶とフードの共通する風味が同調し味わいを強め合う組み合わせ
同じような風味の紅茶とフードを組み合わせる
『同調する』がポイント
紅茶とフードの特長を掴んでいないと組み合わせができない
適度に特徴がある紅茶が向く
軽くすぎないベーシックな紅茶も使える
例)
柑橘系の風味のケーキにディンブラやウバ:甘酸っぱい風味が同調する
アールグレイに柑橘系の風味のケーキ:柑橘の風味が同調する
スイートポテトにアッサム:芋の香りを合わせる
チーズやハムのサンドイッチにキーマン:スモーキーな香りを合わせる

相互作用
紅茶+フード
紅茶とフードの異なる風味が影響を及ぼし味わいを広げる組み合わせ
相互補完的な意味合い
紅茶とフードの特長を掴んでいないと組み合わせ出来ない
特徴のある紅茶とフードの組合せが多くなる
紅茶にハーブや果物・スパイスを+αして風味を追加するのも効果的
紅茶にフードを合わせよりも、フードに紅茶を合わせたほうがイメージしやすい。フードに足したい要素をプラスする。すでに食べたことがあるフードと飲んだことがある紅茶の組合せになる
例)
スパイスが合うケーキ(例えばアップルパイ)に、スパイスを使っていない場合にアールグレイのスパイシーさをプラスする
爽快さをプラスしたいフードに、ウバやファーストフラッシュの柑橘の香りの甘酸っぱいフルーティーさやミントのような爽快感をプラスする
など
スパイスを使っていないアップルパイに、シナモンティーを合わせる(※アップルパイの味を知らないとペアリングできない)

その他の要素
「引き立てる」「相乗効果」「相互作用」が紅茶とフードのペアリングの基本的な考え方です。
風味だけでなく、色合いや食感、素材などもペアリングの一要素となります。例えば、乳製品同士。生クリームとミルクティーを合わせる。
一視点だけでなく、幅広く柔軟に関かえてみてください。
紅茶とフードの組わせにプラスして、食器やカトラリーなどを含めてテーブルの上まで考えたコーディネートするとより一層素晴らしいペアリングになるでしょう。紅茶とフードのペアリングに慣れてきたらコーディネートの要素を広げてみてはいかがでしょうか。

すべては美味しいティータイムのため
紅茶とフードのペアリングの“本来の”目的は素敵なティータイムのためです。
堅苦しく考える必要はありません。教科書通りがすべてではありません。
好きなもの同士の組合せがペアリング的にはNGだとしても自分で食べるにはOKです。そもそもペアリングなんて考えなくてもいいんです。ティータイムは楽しむためのものですからね。
ただし、『ペアリング』として考えたり、他人様に伝えたりするのであれば、理論的に考える必要があると私は思っています。
ペアリングって「美味しきゃいいじゃん!」「好きな見合わせがサイコー!」などといってしまうと成立しなくなってしまからです。
「アッサムが大好きだから、結局アッサムを合わせるのが一番美味しい。」というのならペアリングに意味はなくなってしまいます。そうはいっても好き嫌いはある。そこが難しいところですね。
ペアリングを意識するのか、単純に楽しむのかで違いなので、日ごろは好きな組み合わせでOKです。
ペアリングに興味がある人は、何となく組わせるのではなく「相乗効果」「相互作用」を意識して紅茶とフードの組合わせを考えてみてください。意識するだけでもいろいろと違いを感じると思います。
では、またねー。
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