水出し紅茶、あらためて

このところnoteやSNSを見ていると、水出しの紅茶についての投稿をよく見かけました。
茶葉と水を容器に入れて、冷蔵庫へ。あとは一晩待つだけ。手軽さもあってか、ここ数年の夏の紅茶の主役級の話題になっているようです。
私自身は、水出し紅茶の味を試すときなど、意図したときしか飲みません。実は、夏でもホットティー派なのです。冷え性なので、冷たい飲み物はあまり飲まないのです。
それでも、水出し紅茶の魅力は感じています。
「味わいの柔らかさ」と「手軽さ」ではないでしょうか。
お客様には、選択肢の一つと考えていただければよいのかなと思っています。
優しい味わい
水出しの紅茶は、お湯でいれるものと比べて渋みが出にくく、まろやかな味わいになりやすいです。
これは、渋みのもととなるタンニンという成分が、水温が低いと溶け出しにくいためです。
実際に私自身も水出しでゆっくり抽出した紅茶は、優しい味わいになると感じています。
水出し紅茶の作り方
作り方はいたって簡単です。
1. ポットやピッチャーなどに茶葉と水を入れる
2. 冷蔵庫で数時間から一晩ほど置く
3. 茶葉を濾してでき上り
最初は、「本当にこれで美味しくなるのかな」という気持ちもありました。お湯でいれるほうが、しっかり抽出できるのではないか、と思っていました。ただ実際に試してみると、時間をかけて水に浸すことで、思っていたよりもきちんと紅茶らしい風味が出ることに驚きました。
手軽さ
お客様にとって、水出しの魅力は「手軽さ」にあるのかもしれません。お湯の温度や蒸らし時間を気にする必要がなく、前の晩に仕込んでおけば、翌朝にはひんやりとした紅茶ができ上がっています。
忙しい毎日の中で、紅茶を気軽に取り入れていただく入り口として、水出しはちょうどよい存在ではないかと思います。

もう一つのアイスティー
アイスティーの作り方として、熱湯で抽出して氷で急冷する方法があります。
「水出し紅茶」と「熱湯で抽出して急冷するアイスティー」は、別物だと思っています。味わいがまったく違うからです。同じ茶葉でも、かなり違います。これは、紅茶の美味しさにつながるタンニンの出かたが温度によって違うからです。
ただ、どちらが優れているというのではなく、味の好みもあるでしょうし、それぞれに向く場面があるのではないでしょうか。
水出しにおすすめの茶葉
最後に、ティークラブの水出し紅茶におすすめの茶葉を紹介します。
一番のおすすめは、ダージリンファーストフラッシュです。次に、ダージリンセカンドフラッシュ。この2つが特におすすめです。
これ以外の茶葉、ピュアダージリン、ウバ、ディンブラ、アッサム、アールグレイなどは好みの茶葉を選んでいただければ大丈夫です。
水出し紅茶は、タンニンの渋みが出なくて、味の濃さも弱くなります。その一方で香りは抽出されます。そのため香りのよい茶葉が向いているとティークラブでは考えており、ダージリンシーズンティーをおすすめしています。
また、渋みや味の濃さが弱まるためダージリンやウバなどの渋みを感じる茶葉が思いのほかよいです。熱湯抽出のアイスティーに向いていない茶葉が、意外と水出しに向くと私は思っています。
しばらく残暑が続くようです。よろしければ一度、専門店の茶葉での水出しの紅茶を試してみてはいかがでしょうか。
足跡、履歴などは残りませんのでご安心ください。
