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紅茶のいれ方「95~98℃の湯を使う」に関して

2015.11.30
紅茶のいれ方「95~98℃の湯を使う」に関して

昨日、林先生がTVで「紅茶のいれ方」について語っていました。ご覧になりましたか?

見ていない人に語っても仕方ないのかもしれませんが、このようなTVを見た人から「こんなことを言ってました!」とか「正しいんですか?」みたいな声が届くわけです。

なので、先回りして答えておきます。

『言っていることは正しい』です。

というか、『間違ってない』と言ったほうがよいかもしれませんね。

とはいえ、私はTVで言っていた紅茶のいれ方「95~98℃の湯を使う方法」をしません。

それには理由があるのですが、その前に

私は林先生の本を持っています。何度も読み返すくらいに参考にしています。youtubeもいくつか見ています。とても筋の通ったことを言う人だと思っています。林先生が嫌いなのではありませんので、その点は誤解なきようお願いします。

正しいこと言う人なのに、今回はちょっと余計なことを言ってくれたな、という感じです。

湯温は重要。けれど、微妙な差は紅茶の味への影響が少ない

林先生は、95℃は欲しい。でも、100℃にしてはいけないと…言っていました。ところが、95℃くらいの湯でいれた紅茶と100℃でいれた紅茶の味の違いをブラインドテストで分かる人はほとんどいないんですよね。

私は専門学校で紅茶を教えているのですが、この手の実験で味の違い気が付く人はいません。何年やっても一人もいませんでした。実は、私もよくわかない…(爆)もしかしたら、私の味覚が当てにならないのかしれませんが…。

林先生はそこまでは言っていなかったのですが、100℃の湯でいれると美味しくないという人がいます。中には「沸騰させるから紅茶は美味しくないんだぁー!」と鬼の首取ったように言う人もいますね。そんなことはありませんよ。私の味覚を信じてもらえるなら、100℃の湯でいれた紅茶は美味しいです。

もしかすると、理論上は正しいのかもしれません。けど、実際に紅茶をいれ、飲んだら、ほとんどの人が味の違いに気がつかないし、100℃でいれた紅茶は美味しいです。

私が思うには、湯温の2℃3℃のの違いは、そーとー味覚に敏感な人でなければ違いが分からない。音楽で例えると「“絶対音感”を持っているような人」でなければ分からないような違いだと私は考えています。

それに対して、茶葉の違いは誰でも気が付きます。分量の違いも気が付きやすい。分量も0.5gなど細かくしたら意外と分からないんですけどね…。

95~98℃の湯を作ることは難しい

そして、もっともっと重要な問題があります。

95~98℃の湯を作ることが難しい。

やかんに温度計を入れなら沸かしたとしても90℃になった瞬間や95℃になった瞬間を見極めるのは難しい。沸騰しそうになったら神経を研ぎ澄まさないといけない。紅茶は癒しです。緊張感はなくしたいと私は思っています。

林先生が言った「ジャンピングに酸素が必要」は、100%正しい。だから、やかんの蓋を閉めて湯を沸かします。蓋を開けたら酸素が逃げますからね。

蓋をしたまま、大きな泡が立ち始めるのを察知するのは、至難の業です。ちょこっと蓋を開けてその瞬間を見つけるは、本当に難しい。

95~98℃に沸いた瞬間を「今でしょ!」なんて、私にはできません。

けど、100℃まで沸騰させるのは簡単です。湯気がしっかりと立つまで沸かせばよいのですから。

細か過ぎることに気を使わなくてOK

そして「5秒」とか言ってましたよね。5秒って(笑)

おうちで飲む紅茶ですよ。そんな細かいことに気を使わなくても、一般人が家庭で紅茶飲むのなら沸騰させた湯で十分に美味しいです。

勘違いしないで欲しいのですが、私は基本的に『キッチリしたい派』です。

細かいことが気になるのが悪い癖でしてー、とは言いませんが、ゆるふわはちょっと苦手で『手抜き反対派』です。「楽が一番」「簡単サイコー」みたいな昨今の風潮は、いかがなものかと思っています。「簡単を目指して、かえって難しくしている」とさえ思っているのです。

そんな私でも95~98℃の湯は、難しいし、必要ない。100℃に沸騰させるほうが、簡単で、美味しい紅茶になると思っています。

そして、コーヒーは、神経を研ぎ澄まし、気持ちを集中させて淹れるものだと思います。それが良いのです。けど、紅茶はもっとリラックスして欲しい。紅茶は癒し。いれる時からリラックスして欲しいし、“ながら”でいれるので十分です。

どちらも正しい

あれこれと語ってきましたが、林先生は、ほとんど正しいことを言っていました。ジャンピングのことや二度沸かしのことなど…。さすがだなと思いました。一部余計なことを言ってくれたなと(苦笑)

今回の紅茶のいれ方は、林先生にとっては正解なのかもしれませんが、私はそのいれ方をしません。あなたにもおすすめはしません。

このような話が出ると「正しい」or「嘘」を決めたがる人が多いのですが、今回は白黒つける話ではありません。どちらでも良いので、あなたにとってよい方法、あなたにとっての正解を自分で見つけてください。

私は、100℃に沸騰した湯で紅茶をいれることをおすすめします。

そして、自分のお気に入りの茶葉で紅茶をいれることが、何よりも大切。そうすれば細かいことに気を使わなくても、美味しい紅茶を飲むことができる。そして、お気に入りの茶葉がない人が、いれ方をかじったところで美味しい紅茶は飲めない。と私は思っています。

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