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一冊の小説から始まった、湯が先か茶葉が先か

一冊の小説から始まった、湯が先か茶葉が先か

はじめに。前提のお話

ティーバッグのいれ方について、あらためてじっくり試してみました。

今回は前提となるお話で、結論はまだ書いていません。次の投稿で、ゆっくりお答えしますね。

最初に、ひとつだけ確認させてください。「美味しい紅茶をいれる」が大前提です。

そのつど湯を沸かすのが面倒、カップを温めるのは手間、蒸らさない、何煎も抽出する、といったいれ方はやらないのが当たり前としています。

邪道だとか、やめたほうがいいとか、そんなつもりは少しもありません。紅茶はご自分の好きなように飲めばよいと思っています。ただ、私の好みとは方向性が違うので、今回のお話では脇に置かせていただく、というだけのことです。

カップ用ティーバッグに向き合うのは、今回が初めて

それでは、本題に入ります。

実をいうと、カップ用ティーバッグのいれ方に本腰を入れて向き合ったのは、今回が初めてです。

というのも、当店ティークラブでは、カップ用ティーバッグを扱っていないからです。

お客様の中には、リーフティーと他社さんのカップ用ティーバッグを使い分けている方もいらっしゃいますが、カップ用ティーバッグしか飲まない方はいないはずです。売っていないのだからお客様がいないということではなく、単純に、好みや志向が違うのだと思います。

きっかけは、一冊の小説

では、なぜ今になってカップ用ティーバッグのいれ方を試すことにしたのか。きっかけは、リーフティーのいれ方として「湯を先に入れる」という方法に出会ったことでした。

少し前に読んだ小説『魔女たちのアフタヌーンティー』。この中で、ティーポットに湯を注いでから茶葉を入れる場面があったのです。

この手の物語はイギリス式が定番で、たいてい茶葉を先にポットへ入れて湯を注ぎます。けれど、この小説は違いました。「へえ、面白いな」と思ったのを覚えています。とはいえ、その時点ではそれ以上の感情はありませんでした。

湯が先か、茶葉が先か、まずはリーフティーで

その後、ネット上でも同じいれ方に何度か出会いました。調べたわけではなく、たまたま目に入ったのです。人は、気になっていることほど目に留まったり記憶に残ったりするものですから、今までなら見過ごしていたことが、ふと引っかかったのかもしれません。

それなら、と私も試してみることにしました。

リーフティーの、湯が先か、茶葉が先か。

試してみると、たしかに違いがありました。

ただし、それほど大きな差ではなく、違いはあるけれど微差、というのが私の感覚です。

湯が先か、茶葉が先か、まずはリーフティーで

ティーバッグでは、話が違うらしい

そこでふと、「ティーバッグの場合はどうなんだろう」と気になりました。

ティーバッグでは、「全然違う!」とおっしゃる方が多いようです。

「本当かなぁ」という気持ちはありましたが、リーフとティーバッグとでは事情が違うこともあるはずです。決めつけずに、試してみようと思いました。

また、「ティーバッグは茶葉の質がそれほどよくないから、湯を先にするほうがよい」という意見もあります。この意見については、半分は納得できて、半分は疑問が残る、というのが正直なところです。

ティーバッグでは、話が違うらしい

迷いながらも、試してみることに

試しもせずにあれこれ言うのはどうかと思う一方で、「これをやって誰のためになるんだろう」という迷いもよぎりました。お客様のためになるのかな、自己満足なだけかもしれないな……そんな気持ちを抱えつつ、結局は勢いに任せて試してみることにした、というのが正直な流れです。

試してみて、見えてきたこと

いざ試してみると、数回目あたりから「もしかして、ポイントはここ(湯が先かティーバッグが先か)ではないのかもしれない」と思うようになりました。

蒸らし時間や、ティーバッグの引きあげ方など、ほかに気になるポイントも試してみないことには、何とも言えないように感じたのです。

ティーバッグいれ方

試す前に、下調べをしてみる

あらためてほかのポイントを試す前に、念のため少し下調べをしてみることにしました。noteを100記事以上、SNSはいくつか合わせて50投稿ほど、グーグル検索でも100件くらい目を通しました。

専門家や紅茶マニアっぽい人の意見ではなく、できるだけ一般の方の投稿を見るようにしました。ティーバッグのいれ方そのものというより、みなさんが普段どんなふうにティーバッグを飲んでいるのか、ティーバッグを飲む方はどんな紅茶を好むのか、というところを中心に見てみました。

私は、カフェの専門学校で講師もしています。学生の多くはコーヒーが好きで、紅茶にはあまり関心がありません。紅茶が好きな学生もいますが、中には紅茶を飲んだことがない学生もいます。

そんなふうに、紅茶にあまり関心のない方たちとも、日ごろから接する機会があります。紅茶好きの声や専門家の情報ばかりに偏らずにいられているのは、そのおかげかもしれません。

ティーバッグいれ方

下調べを経て、あらためてテスト

こうした下調べで気づいたことをふまえて、あらためて慎重にテストをしてみました。

思っていたとおり、いくつかのポイントで味の違いが出ました。

次の投稿では、実際に味の違いが出たポイントについて、詳しくお話ししますね。

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